愛媛マラソン二次抽選の当選率
愛媛マラソンの二次抽選、当選率を考えてみた。
7,000人の抽選定員に、17,467件の応募があったそうだ。
この17,467件には、同一の人が重複応募している場合、
二重カウントしてしまうので、一旦ふるい分けをしたそうだ。
ふるい分けで、17,467『件』が何『人』になったかの公表はないが、
まあ、そんなに減るものではないだろうから、ここでは無視しよう。
17,467人のうち、7,000人が当選して、10,467人が落選した。
当選者のうち、5,124人が期日までに入金し、出場権利を獲得した。
一方で、1,876人が期日までに入金せず、出場権利を失った。
これを受けて、1,876名の二次抽選をすることになった。
文章をよく読めば、二次抽選とは言っても、あらためて希望者を募るものではなく、
一次抽選で落選した人たちから選ばれるようだ。
その際、当選したのに入金しなかった人は、もう権利がないそうだ。(そりゃそうだ。)
つまり、10,467人から1,876人が当選する、っちゅうことだ。
10,467人 ÷ 1,876人 = 5.58
5.58倍だ。
当選するのは、5.58人に1人(><)
※ ※ ※
それにしても、そもそも1,876人もの人が、当選したのに辞退していることはどうだ?
辞退じゃなくて、「しまった、お金払い忘れてた。」という人も何%かはいるかもしれんが、
大体の人は、せっかく当選したのに、「やっぱり、やめた。」ということなんだろう。
出たくて毎日練習していても落選して涙をのんだ人がいる一方で、
実に4人に1人以上もの人が、「やっぱり、やめた」のだ。
私が思うに、団体エントリーをなくしたのが大きな原因だと思う。
去年までは、5人組でネット・エントリーし、
「5人とも出場権ゲット または 5人とも出られない」っていう、
All or None での結果が出ていた。
しかし、今年からは団体エントリーがないから、
仲の良い5人が出るにしても、5人それぞれが単独エントリーをする。
そうするとどうなるか。
一次抽選の倍率はおよそ2.5倍。
当選率はおよそ40%だ。
計算すると、5人ともが当選する確率を計算すると、
(0.4)^5 = 0.0102
1.02%しかない。
一方で、5人ともが落選する確率を計算すると、
(0.6)^5 = 0.0778
7.78%しかない。
ということは、「5人組がエントリーして、その5人が当選した人と落選した人に分かれる率」は、
1−(0.0102+0.0778) = 0.912
91.2%もあります(><)
さあ、5人で出ようね、と言ってて、誰かが落ちたらどうするのか?
当選者が、「落ちた人の分までがんばるわ!」となることもあろうが、
何割かの割合で、「じゃあ、もう、みんなやめよっか。」となるだろう。
特に県外など遠方から複数名で来ようとしていたグループだったら、なおさらじゃないか。
こうして、「やっぱり、やめよう。」という人が続出したんじゃないか。
※ ※ ※
そして、この図式は、二次抽選をしても同じことだぞ。
いや、同じどころか、もっとひどい話だって想定される。
A・B・C・D・Eさんが一次エントリーして、ABCさんが当選、DEさんが落選したとする。
A・B・Cさんは、
A・B・C 「5人みんなでいけないんだったら、やめるわ。入金しない。」と選択し、
お金を払わず出場権利を失ってしまったとする。
この後、2次抽選。
A・B・Cさんはもう抽選される対象ではない。
この2次抽選でD・Eさんが当選したらどうなる。
D・E 「私たちが落ちたから、ABCさんはやめてくれたんだし。私たちも行かない。入金しない。」
と選択するのが人情ってもんじゃないのか?
出んやろ、普通。
だから多分、二次抽選で当選したのに入金しない人の率は、
一次抽選のそれより高くなると思う。
いいのか、この抽選システム!??