弁当ドラフト会議海賊対海軍いよてつ高島屋誕生10周年記念北海道物産展対決開催

海軍本部からSVがやってきた。
カンフーパンダSVとニューSV(名前募集中)だ。
わが軍の7名とみんなでお昼ごはんだ。


ところが、ついうっかり違う種類の弁当を買ってきてしまったために、
食べたい弁当をめぐって言い争い、そして殴り合いのけんかになった。


コミッショナーが慌てて介入、弁当ドラフト会議を開催することになった。
弁当ドラフト会議海賊対海軍いよてつ高島屋誕生10周年記念北海道物産展対決だ。


コミッショナー 「フランキー店長、第1回選択希望選手…」

コミッショナー 「十勝和牛と大粒Wホタテステーキ弁当選手!」


初っ端から大波乱、会場が揺れた。
フランキー店長が記者陣、開設者陣、大方の予想を裏切るまさかの選択。
過去2大会連続で指名しては獲得し損ねてきたサーロインステーキ重弁当選手を指名せずに、
十勝和牛と大粒Wホタテステーキ弁当選手に乗り換えたのだ!


史上最大の浮気だ。



コミッショナー 「ルフィ船長、第1回選択希望選手…」

コミッショナー 「十勝和牛と大粒Wホタテステーキ弁当選手!」


いきなりの競合。
契約金3150億円の怪物、十勝和牛と大粒Wホタテステーキ弁当選手に人気が集まるのか?



コミッショナー 「カンフーパンダSV、第1回選択希望選手…」

コミッショナー 「十勝和牛と大粒Wホタテステーキ弁当選手!」


海軍本部のカンフーパンダSVまでもが、十勝和牛と大粒Wホタテステーキ弁当を指名。
史上最高額契約金選手を巡って、海軍海賊入り混じっての頂上決戦となるのか!?



コミッショナー 「サンジ店長、第1回選択希望選手…」

コミッショナー 「十勝和牛と大粒Wホタテステーキ弁当選手!」


まさかの展開。
いつもはちょっと変わった選手を選んでくるサンジ店長までもが、
十勝和牛と大粒Wホタテステーキ弁当選手に飛びついた。


ドラフト会議史上初の、まさかの全球団競合があるのか?



コミッショナー 「ブルック店長、第1回選択希望選手…」

コミッショナー 「いかめし選手!」


場内が歓声とため息につつまれた。


過去のドラフト会議では、
大本命のサーロインステーキ重弁当選手を指名したかと思えば、
きわもののカスタードカツ選手を指名してみたりと、
トリッキーな動きで他球団を翻弄するブルック店長が、
今回も誰もが予想しなかった動きを見せたのだ。


さらに混乱は続く。


コミッショナー 「ニューSV(名前募集中)、第1回選択希望選手…」

コミッショナー 「こだわりメロンパンと男爵カレーパン選手!」


初来愛、ニューSV(名前募集中)が、和牛にも海産物にも目もくれず、
「チラシで見て美味しそうだったから。」と、こだわりメロンパンと男爵カレーパン選手を指名。


しかし、実はこだわりメロンパン選手こそ、いよてつ高島屋北海道物産展に選手招集買い出しに行った海軍将校君が、
最も長時間、和牛よりも海産物よりもずっと長い時間、長蛇の列に並んで招集した大人気選手なのだ。


ニューSV(名前募集中)のスカウト力、おそるべし。



コミッショナー 「海軍将校(鳥取1号)君、第1回選択希望選手…」

コミッショナー 「十勝和牛と大粒Wホタテステーキ弁当選手!」


混沌としたドラフト会議、ここで海軍将校(鳥取1号)君がまたしても大本命を指名。
これにて5球団が十勝和牛と大粒Wホタテステーキ弁当をめぐってぶつかった。



コミッショナー 「ナミ事務局長、第1回選択希望選手…」

コミッショナー 「ほたてめし選手!」


これは大方の解説者が予想した通り。
ナミ事務局長は、量が多い弁当を避けるのだ。
そして、パンとごはんだったら、おそらくごはんが好きなのだ。
いかめしとか、見た目地味なものも敬遠する。


最後はモンスターチョッパー店長(名前募集中)だ。


コミッショナー 「モンスターチョッパー店長、第1回選択希望選手…」

コミッショナー 「潮騒の宴選手!」


最後の最後にまたしても大番狂わせ、ざぶとんが飛び交う。
データによると、モンスターチョッパー店長は家で海産物ばかり食べているので、
外で食べるときは肉類専門のはずなのに、どういうことなのだ!?


モンスターチョッパー 「生は別です。」


こうして全9球団の第1回指名が終わった。


競合なく希望選手を獲得したのは、
いかめし選手を獲得した、ブルック店長。
こだわりメロンパンと男爵カレーパン選手を獲得した、ニューSV(名前募集中)。
ほたてめし選手を獲得した、ナミ事務局長。
以上の3球団だ。


そして、その他の5球団が、十勝和牛と大粒Wホタテステーキ弁当選手をめぐって対決だ。
本気のジャンケンだ!



目が血走る球団代表たち。
あいこでしょが数回続き、館内のボルテージは急上昇。


最初に脱落、ルフィ船長とカンフーパンダSV。


残るはサンジ店長、フランキー店長、海軍将校(鳥取1号)君だ。


おい、サンジ、フランキー、店長の威厳を見せろ!
青二才の海軍将校(鳥取1号)なんかに、十勝和牛と大粒Wホタテステーキ弁当を渡すんじゃねえ!
船長命令だ、力を合わせて、全力で海軍将校(鳥取1号)をぶちのめせ!



しかし、この意地とプライドがぶつかりあう史上最高契約金選手を獲得したのは、
海軍将校(鳥取1号)君だ。


ルフィ 「バカヤロー!何をしているんだ!」


サンジ 「いや、こいつ、強くなっているぜ。」(タバコをふかす。)


フランキー 「確かに、腕を上げてるぜ。」(タバコはやめた。)


こうして、史上最高契約金3150億円の選手を獲得した海軍将校(鳥取1号)君。


海軍将校 「やったぜ!昨日食べた牛丼の10杯分だぜ!」



敗れ去った4球団、ルフィ船長、カンフーパンダSV、サンジ店長、フランキー店長。
残るドラフト対象4選手は、



北海道物産展高校出身 道産牛弁当選手(量ひかえめ)



北海道物産展高校出身 サーロインステーキ重弁当選手



四国アイランドリーグ出身 あんこカツ弁当選手



四国アイランドリーグ出身 愛大弁当選手



北海道物産展高校出身選手に指名が集中しそうな予感がする。


コミッショナー 「ルフィ船長、第2回選択希望選手…。」


コミッショナー 「道産牛弁当選手!」


コミッショナー 「カンフーパンダSV、第2回選択希望選手…。」

コミッショナー 「サーロインステーキ重弁当選手!」


コミッショナー 「フランキー店長、第2回選択希望選手…。」

コミッショナー 「サーロインステーキ重弁当選手!」


コミッショナー 「サンジ店長、第2回選択希望選手…。」


コミッショナー 「道産牛弁当選手!」


案の定の展開だ。


北海道物産展高校出身の道産牛弁当選手をめぐって、
海賊対海軍直接対決、フランキー店長とカンフーパンダSVが対立。


同じく北海道物産展高校出身の道産牛弁当選手をめぐって、
かつてはソフトボールチームでバッテリーを組むほど仲が良かったサンジ店長とルフィ船長が激突だ。


4球団代表と館内に、第1回のジャンケンよりを凌ぐ張りつめた緊張感。
それもそのはず、負けた球団は自動的にあんこカツ弁当選手か愛大弁当選手のどちらかになるのだ。
あんこカツ選手も、人気名物メニューではある。
愛大弁当も、愛大生のみなさんに愛され続けるメニューである。


「しかし、今日はいやだ!北海道物産展高校出身の選手がほしい!!」


まずは、サーロインステーキ重選手。


勝ったのは、麦わら海賊団フランキー選手。
でかした、フランキー! 
よくぞ海軍をぶちのめしたぞ。


これでカンフーパンダSVはあんこカツ弁当選手か愛大弁当選手のどっちかだ。
メガネの奥の目が生気を失い、営業スマイルが消失するカンフーパンダSV。


次に、道産弁当選手。


ルフィ 「おい、分かってるだろうな。船長を立てろよ。」


サンジ 「知らねえな。」(タバコをふかす。)


勝者は、サンジ店長だ。
ひざから崩れ落ち、白髪が一気に増えるルフィ船長。


サンジ 「これが実力だぜ。てめえはあんこか愛大弁当食ってろ。」(タバコを消す。)


ルフィ 「くそー。バカ!」


残されたのは、カンフーパンダSVとルフィ船長。



コミッショナー 「ルフィ船長、第3回選択希望選手…」

コミッショナー 「愛大弁当選手!」


そりゃそうだ、俺はあんこは嫌いなんだよ。
いやだ、あんこだけは勘弁してくれ、あんこだけはいかん。
カンフーパンダ、お願いだ、あんこを指名してくれ。



コミッショナー 「カンフーパンダ船長、第3回選択希望選手…」

コミッショナー 「あんこカツ弁当選手!」



自身最悪の事態だけは回避、安堵のルフィ船長。


完全に無口になるカンフーパンダSV、目が怖い。



史上最大規模で開かれた弁当ドラフト会議海賊対海軍いよてつ高島屋誕生10周年記念北海道物産展対決は、
数々の感動、涙、波乱、遺恨、裏切り、ドラマを残して幕を閉じた。


北海道物産展高校出身の弁当をうまそうにほうばる幸せそうなみなさんを前に、
カンフーパンダSVはあんこカツ弁当、俺は愛大弁当を食べた。


初めて食べる愛大弁当。


焼いたチキン、美味しかったです。
ほうれんそうのソテーも、美味しかったです。
エビが入った揚げ物も、美味しゅうございました。
ごはんもちょうどいい量でした。


北海道物産展高校出身の選手を獲得できなかった俺。
四大陸の一角、北海道のフルマラソン完走に、暗雲が立ち込めた。


(※ このブログは、マラソン専用ブログです。)